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伝わるチャイ ~チャイの旅~ 神原博之

2017.05.09 Research

伝わるチャイ ~チャイの旅~ 神原博之さんに会ってきました

チャイのワークショップを関西中心に色んな場所で行っている、チャイの伝導士神原さん。
チャイのオリジナルブレンドを作っていて、ブログも書いています。
そのブレンド茶葉を買って、ブログを読んでから面白そうな人だなーと、注目していたところから、
今年3月に本を出されました、それをきっかけにお会いしていただけることに。
そして期待通り、大変楽しい方だったことに感激でした。
さて、今回神原さんがチャイに目覚めた場所でもある、大阪のカフェ”カンテ・グランテ”で、
カンテ時代のエピソード、チャイのワークショップについて実際にお話を聞ききました。
ここのお店に着いてまず思ったのは、雰囲気の良さ。店構えから別世界に入り込むような、
空間を持つお店で、そこから見るお客さんのくつろぎと、
常連さん同士がの楽しそうな様子が、なんともいえない空気感をだしています。
はじめて来ても馴染むような、、
ステキなお店です。
そして特製のカレーライスを食べ終わった後、
特別に神原さんにチャイを淹れていただいたのですが、
厨房で作っている様子から見たせいか、目の前に出された時から”おいしい”が感じられました。
勿論口にしても”おいしい”。香ばしくて少し苦みがある紅茶と濃いミルクのバランスが絶妙で、
淹れたてでしか出せない味がしました。そして、お砂糖は煮だす時に入れず、飲む時に自分好みで淹れるのが神原式。
旨味のある三温糖やキビ砂糖で、、
この後、お話を聞きながらこの味わいはどこからくるのか考えていたところ、
それは何度もこの”丁度いい”を作る為に淹れ続けたことと、
人にお茶を淹れて、もてなすことを大切にしてきたことが作用しているとわかりました。
”自分の為に淹れてくれるお茶。それだけで特別を感じますよ”それがおもてなしではないかと神原さんはおっしゃっていました。
確かにたった一杯のチャイでもじっくり煮出して淹れるという手間を思えば、そのものの味わい方や淹れてくれた人への見方が変わる。
食のおもてなしの醍醐味です。
淹れた方も、ちゃんと丁度いい味に仕上げられたろうか、次はこういう風にしてみようなど新しい試みが産まれます。
今回紹介した本書にもあるように、チャイは応用ができます。
好きな茶葉で好きなスパイスを入れること、
グラスを変えてみるなど、一度自分で淹れてみるとその楽しさがわかってきます。
私自身もチャイの楽しみ方が変わりました。
あの、紅茶を煮だす時の加減、牛乳を淹れて、
フワーっと雲のように膨らませて味を抽出する瞬間、
作ってみると毎回それをみるのが楽しみになってきます。
ぜひ、チャイを自分へでも誰かのためでも、淹れてみてはいかがでしょう。