2016.10.07 Research
オーダーリーフの魅力
千葉県野田市の東光電気工事株式会社の運営する”アグリファーム”へ行ってきました。ここでは、ベビーリーフの水耕栽培を行っています。※(発芽後30日前後のレタスなどの葉野菜。栄養価が成熟した葉より高い)
特徴としては、密閉されたハウスではなく、太陽光による栽培ハウスで、自然に近い環境で40種類以上も育てています。
そのため種類をはじめ、大きさ、長さ、オリジナルミックスリーフのオーダーメイドを行うことができます。
オーダーという手間ひまかかる注文を実現させているのは、納品計画に合わせた指示と種からの品質管理です。
まず種はイタリアなどの輸入ものが多いので、農薬を洗って専用の冷蔵庫で保管します。その後水を湿らせたスポンジの中へ、均等になるように手作業で種類別に撒きます。そして、遮光されたケースで発芽させ、余分な種を洗い落として、水のはった専用の水耕エリアへ。プールのようになっていますが、スチロールのおかげで常に浮いている状態を保ちます。
この状態にして、注文を受けた大きさまで育成。
目安は夏で15日〜20日、冬で1ヶ月。
天候や気温によって変わりますが、この環境により、密閉ハウスよりも栄養価や味の濃いリーフが仕上がります。
そして、注文量を手作業でハサミで収穫します。
もちろんこちらも1種類1種類手作業です。同じ丈もの、奇麗な状態のものをチェックしながら丁寧に収穫していきます。
実に骨身の折れる作業ですが、この生産ルーツから、豊かな香りと味、華やかな見た目のリーフが完成します。
そしてなによりもすごいのが、その味の”濃さ”です。
ルッコラやレットピリカラ、赤しそなどとても小さい形状からは想像できない、味と香りを出します。このようなリーフがミックスされる事によって、様々な食材との合わせが楽しくなるような気がしました。
